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【世界樹3】語話「狂」

とある忍の昔の話


*――――――――――――
00.過去の呪縛


遠いようで近い、けれども手に届かないほど過ぎ去った…ある時代の狂事の噺。




『黒衣の男に気取られてはいけないよ。』




そこには一人の王様がおりました。
とても太った王様です。
そのお腹は人が一人入れる程に大きく膨れ上がっています。
彼は言いました。

「腹が減った。」と。

しかし穏形に長けた部下の一人が王様に言いました。

「我が国の国庫はもう空と化しております。」

それを聞いた王様は大変激怒しました。
膨らんだ頬を更に膨らませ、激情に血より赤く染めさせて、王様は言うのです。

「何を言う!外界にはこんなにも溢れているではないか!!」

そう言って指を差した先は彼が築き上げてきた城下町でした。



其処には苦しいながらも懸命に野を耕す農民が、商人が、そして部下達の家族もまた…其処に。


それがどんなにも「人」とかけ離れた行為であろうと王様の命令は絶対です。

部下達は泣く泣く国民を刈り取っていきます。
友も兄弟も家族も……ありとあらゆる肉は王の糧となりました。
次第に国は悲哀と憎悪に満たされます。その中心でただ狂喜するのは王様だけです。

王様は気付きません。
部下が一人、また一人と消えていく事に。
近しい部下の刀が哀しみを纏っている事に。
瞳が暗く表情を失くしている事に。

王様は知りません。
民が逃げ、部下が一人となった今でも食べ続けているその肉が、一体何処から来たものかを。

王様の口は止まりません。
何十年、何百年、何千年と経とうとも。
己が人の形を成さなくなろうとも。



『黒衣の男に気取られてはいけないよ。』

『何故ならその男の刀には、呪いが掛けられているからね。』

『けれど君が人生と引き換えに永遠の命を望なら、』





―――…人狩りが行われたその国は、いつしか「狂鬼の住まう土地」として現在(いま)も尚、その渇きを求め止まないそうです。



語話「狂」
(狂気は伝染し、鬼を生む。)
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